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「誤報でよかった」緊急地震速報のM9.9表示と東日本大震災比較

誤報で表示された「M9.9」をめぐり、東日本大震災の約22倍のエネルギーという解説に関心が集まっています。

そこで本記事では、緊急地震速報に出た大きな数字の話題を入り口として、以下の4つの構成でニュースと地震に関する豆知識をお届けします。

  1. 緊急地震速報の「M9.9」誤報とエネルギー比較のニュース紹介。
  2. 「地球の振動と地震予知研究」に関する2つの豆知識。

    地球が1000秒で1回鼓動する「地球自由振動」の驚くべき世界

    京都大学が解明した「地震1時間前の電離層異常」の謎

  3. Xのコメントまとめ。
  4. 筆者の感想。

今回のニュースに目を向けながら、地球全体の振動や予知研究の現状にも触れていただき、地震の情報をどう読み取り日々の備えにつなげるかを考えるきっかけになれば幸いです。

それでは早速、誤報の「M9.9」の規模を解説したニュースから見ていきましょう。

「M9.9」誤報と巨大地震の規模のニュース情報

今回の速報の誤った数値とエネルギー比較に関するニュースをまとめました👇。

今回の「M9.9」の規模を伝える解説をきっかけに、巨大地震で生じる地球の振動と電離層に注目した予知研究について、仕組みと限界を知る2つの豆知識をご紹介します。

地球が1000秒で1回鼓動する「地球自由振動」の驚くべき世界

私たちが住む地球には、巨大な地震の後、全体が脈打つように振動し続ける現象があります。※1

「地球自由振動」と呼ばれるこの現象について、東京大学地震研究所の解説が、実際の観測例を紹介しています。※1

地球自由振動の基本概念

地球自由振動は、地球全体の振動であり、一様に膨らんだり縮んだりするものを含め、複数の振動パターンがあります。※1

すべてが同じ周期ではなく、1000秒を超えるゆっくりした成分や、何日も続く成分も観測されています。※1

同解説で紹介されるスマトラ島沖地震の膨張・収縮の振動では、振幅は0.03mm程度とされています。※1

観測された実例と振動パターン

2004年のスマトラ島沖巨大地震では、地球全体が1112秒、約18分半の周期で膨張・収縮する様子が記録されました。※1

この地震による自由振動は、3か月間続いていたことが確認されています。※1

地球自由振動には、膨張・収縮のほか、全体がフットボールや洋梨のような形に変形するモードもあります。※1

観測技術と科学的価値

東京大学地震研究所の解説では、防災科学技術研究所のF-net観測網などの記録が使われています。※1

スマトラ島沖地震の例では、世界各地の観測点でほぼ同時に上下する記録が、地球全体の膨張・収縮を示しています。※1

こうした振動の性質を調べることは、地球内部の構造を考える手がかりになります。※1

地球自由振動は、巨大地震をきっかけに地球全体で生じる、非常に長い周期の振動を知ることができる自然現象です。

身近に感じる揺れとは異なる時間や規模でも、地球の動きが観測されているのです。

京都大学が解明した「地震1時間前の電離層異常」の謎

2024年4月、京都大学は、大地震の直前に報告されてきた電離層の異常を説明する物理モデルについて発表しました。※2

「1時間前に必ず予知できる」と実用化を証明した研究ではなく、地殻内の水の状態変化と電離層の関係を検討したものです。※2※3

研究の背景と新しい物理モデル

2011年東北沖地震や2016年熊本地震などでは、発生前の震源付近の上空で電離層の異常が報告されていました。※2

その関係をどのような物理過程で説明するかについては、複数の仮説が提案されてきました。※2

梅野健教授らのグループは、プレート境界の粘土質に含まれる水に着目し、高温高圧下での電気的性質の変化をモデル化しました。※2

発生メカニズムの詳細

提案された仕組みでは、スメクタイトなどの粘土質に含まれる水が、地震前の高温高圧下で超臨界状態になると考えます。※2

水の電気的性質が変化して絶縁性が高まることが、地殻内の電磁気学的な変化につながるというモデルです。※2

さらに、大気の静電容量を通して、その電気的な変化が電離層へ影響する過程を検討しています。※2

観測との整合性と今後の検証

大学の発表は、モデルから見積もった電場の大きさと、観測された電離層の伝搬異常の速度変化が整合的だと説明しています。※2

ただし、この説明だけで「M7以上を20~30分前に検知できる」と一般化したり、能登半島地震で予測精度が確立したと結論づけたりすることはできません。

事前防災システムへの応用は将来の目標であり、研究グループも実証をさらに進める必要性を示しています。※2

京都大学の研究は、地震前とされる電離層の変化を物理的に考える、新たな手がかりを提示しています。

日時・場所・規模を確度高く予測する地震予知が難しいという現状と、今後の研究への期待を分けて受け止めることが大切です。※3

Xのコメントまとめ

それでは、緊急地震速報の誤報と規模の解説について、Xで見られたコメントをご紹介していきます。

筆者のコメント

「M9.9なら東日本大震災の約22倍」という説明を見て、地震の規模を数字だけで理解することの難しさを感じました。

ニュースでマグニチュードという言葉を目にする機会は多いのに、その差がどれほど大きいのかは、普段あまり考えていなかったからです。

今回は誤報で示された数値についての解説であり、その規模の地震が本当に発生したという話ではありません。

まず、その前提を見落とさずに読むことが大切だと思います。

大きな倍率には目を引かれますが、驚きだけが先に走ると、実際に確認すべき情報が見えにくくなる気がしました。

私なら、急な速報を前にして、家族は大丈夫か、今いる場所は安全かと、いくつものことを同時に考えてしまいそうです。

そういう場面でも動けるようにするには、普段から考えることを少し減らしておく必要があるのだと思います。

たとえば、部屋のどこが安全か、倒れそうな物はないかを、落ち着いているときに見直しておきたいです。

遠くにいる家族への連絡も、災害が起きてから方法を決めるより、事前に話しておくほうがよいと感じます。

今回の誤報を受けて、何も起きなかったからよかったと安心する気持ちは、私にもよく分かります。

同時に、その安心が、次もきっと大丈夫という思い込みに変わらないようにしたいです。

一度の経験で速報全体を信用しなくなるのではなく、何が起きたのかを知り、自分の対応も見直すことが必要だと思いました。

原因や再発防止については、推測の投稿だけで決めつけず、説明や続報を確かめていきたいです。

SNSには素早い反応が集まりますが、投稿された順番と、その後に分かったことが違う場合もあるでしょう。

古い画面や最初の数値を見つけたときは、いつの情報なのかを確認する習慣を持ちたいです。

また、数字の大きさだけで、自分の地域に何が起きるかまで決めつけるのも避けたいと思います。

その場所の揺れや津波、避難については、それぞれ必要な情報を確かめることが大切です。

今回紹介した研究のように、地震を理解する取り組みが続いていることには期待を感じます。

ただ、研究への期待と、今すぐ確実に予知できるかどうかは、別々に受け止めたいです。

分からないことが残るからこそ、予測の当たり外れだけに頼らない備えが必要なのだと思います。

このニュースをきっかけに、画面の数字に圧倒されるだけで終わらず、情報を読み直す落ち着きと、身を守る準備を少しずつ身につけたいと感じました。

引用文献

  1. ※1 東京大学地震研究所「地球自由振動:脈打つ地球」。

    https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/people/knishida/Seismology/Mode.html

  2. ※2 京都大学「大地震発生直前に観察される電離層異常発生の物理メカニズムを発見」(2024年4月18日)。

    https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2024-04-18-0

  3. ※3 気象庁「地震予知について」。

    https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq24.html

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