「米倉涼子にマトリ家宅捜索」報道が波紋…元刑事が語る“失敗ガサ”の真相とは

この報道には誰もが驚いたと思います。長年「ドクターX」で強い女性像を演じてきた米倉涼子さんに、麻薬取締法違反の疑いでマトリ（麻薬取締部）の家宅捜索が入ったというのは、まさに衝撃的なニュースでした。しかし、今回の件は「捜査の失敗ガサ」だった可能性が指摘されており、実際に違法薬物が押収されたり、尿検査で陽性反応が出たといった確たる証拠は報じられていません。元薬物刑事の高野敦氏が指摘するように、薬物捜査は“出るか出ないか”が全てです。長期間の内偵を経て行われる家宅捜索で証拠が出なかった場合、それは捜査側の完敗を意味します。つまり、今回の報道は事実よりも「タイミング」に意味があるように思えてなりません。米倉さんは夏以降、体調不良を理由にイベントや授賞式を次々と欠席し、SNSの更新も8月19日を最後に途絶えていました。その“空白の3か月”の中で、何が起きていたのか。そしてなぜ、8月に行われたガサ入れが今10月になって明るみに出たのか。この“時間差報道”こそが、世間の違和感を生んでいます。報道各社が一斉に動いた背景には、誰かが意図的に情報をリークした可能性も否定できません。芸能界では過去にも、内偵中の段階で情報が流出し、本人の名誉を傷つける形になったケースがありました。今回も、まだ正式な逮捕や起訴がないにもかかわらず、「薬物」という言葉だけが一人歩きしています。SNS上では「信じられない」「なぜ今さら」「誤報であってほしい」といった声が飛び交い、ファンだけでなく業界関係者にも衝撃が広がっています。人間として、役者として、多くの人の記憶に残る功績を積み重ねてきた彼女に対して、今必要なのは“断定”ではなく“冷静な検証”です。仮に腰痛治療の一環として医療的なサプリや薬を使用していたとしても、それが違法性を伴わない限り、罪ではありません。芸能人というだけで“疑惑の当事者”として扱われる日本の報道姿勢には、もう一度冷静な見直しが求められていると思います。真実はまだ確定していません。だからこそ今は、軽率な判断よりも、事実を待つ姿勢が大切だと感じます。